「愛顔」今回のイベント:地域の安心・安全のために 八幡浜市消防出初式取材

地域の安心・安全のために 八幡浜消防出初式取材

消防団は地域の有志の人々によって組織され、地域に密着し、住民の安心安全を守るという重要な役割を担っています。消防団員はそれぞれが普段は仕事を持ちながら、地域の為に献身的な活動をしています。「自分たちのまちは自分たちで守る」という精神のもとで地域に貢献しています。
さる3月8日に行われた八幡浜市消防出初式の取材に行ってきました。
出初式は、消防団員の団結と士気を高めるとともに、地域住民に消防に対する信頼と認識を深めるための行事です。保内中学校グランドで行われた出初式には、私達青年会議所メンバーも消防団員として多数参加しており、消防団、団本部の505人が出場しました。 グランドには横一列に28台もの消防車が並び、機械器具点検では一斉にエンジンを始動しサイレンを鳴らし、その光景は圧巻の迫力でした。 規律訓練では34人の団員が松野本部分団長の力強い号令に習って、見事なチームワークで一糸乱れぬ行進を披露しました。 梯子操法では三組の梯子の上で「火の見」「大の字」「しゃちほこ」等のポーズをそれぞれ決め、最後に「祝出初式」と書かれた垂れ幕を掲げました。 その後、少年消防クラブによる集団演技、書道パフォーマンスでは「みんなの力で地域を守る」の立派な文字を書き、観覧席からは歓声が上がっていました。 消防本部救助隊は三階に取り残された人をハシゴ車やロープを使って登り、迅速な救助活動を披露しました。
出初式終了後、八幡浜市消防団副団長の井上剛(いのうえ つよし)さんにお話を伺いました。

消防団について教えてください

消防団は有事の際に住民の生命と財産を守ります。常備消防である消防署と共に有事に活動します。消防署から遠い所は、初期消火において消防団の必要性が非常に高くなります。地域の住民の皆さんから頼られるという所が多いので、付託に応えられるように常日頃より訓練、知識の習得に努めています。

何年くらい活動をされていますか?

25年くらいです。

今までで消防活動をしていて記憶に残っている事は?

災害時に出動した際、おばあさんに手を合わしてありがとうと言っていただいた事です。その時に地域を守ると言う事を自覚できました。本当の危機の状態の時に何が出来るかというのは、日頃からの訓練が試されてくるのかなと思います。

災害に備えて、市民に対して何かありますか?

青年会議所の事業もそうだと思いますが、何か事業を自分たちが作るとか、主幹して初めて対応や振る舞いを自らが振り返る機会になると思うんですけど、やはり有事の時に何が出来るかっていうことに対して、我々はもっと積極的に、どんな状況になるかというのを発信しながら啓蒙していく、危機意識の醸成の発信も大切なのかなと思います。変に煽るのではなく、有事の際に冷静に対応が出来るようなシミュレーションを重ねるのが大切なのかなと思います。

新入団員の確保などの課題はありますか?

(消防団だけではなく)地域の抱える問題って、一つのポイントを突いても解決できない。幾重にも折り重なった多面体、多層構造の所があると思います。まずは産業の育成、産業がもう一度復活する事によって、若い人が帰ってきて、それが醸成されると、消防団に参加される若い人も増えてくると思うし、地域の再興に貢献できると思います。自分の中では産業進歩に関してメスが入ればいいなと思います。そういう点では、我々と行政が一緒にやっていかないとという思いも持ちつつ、自らが汗をかいて、動いて、切り開くような能動的な感覚を持って進んでいく、積極的にやっていく必要があると思っています。

これからの活動に対しての目標は?

常に市民の皆さんに安心安全が供給できるように知識の習得、技術の習得を心がけていきたいです。

消防団に入団するメリットは?

自らが自らを助ける事の知識の習得が格段に上がりますね。自らの安全を確保した上で周りに安心安全を広げて行く事が可能になります。自らのスキルアップを消防団に入ることによって図れることがメリットかなと思います。

出初式を取材して、こんなにも沢山の人が(八幡浜市消防団員数736人)地域の安心・安全の為に活動されていることを知り、普段の生活も沢山の人の努力で成り立っているのだという事に改めて気づかされ、感謝の気持ちが湧いてきました。 出初式での見事な技術を目の当たりにして、団員の皆様の日頃の訓練の努力のようすが浮かび、頭の下がる思いです。 火災や災害が起こらないことが一番ですが、井上さんのお話にもあったように万が一の時に冷静に対処できるように、私達たちも防災意識を日頃から持ち、「みんなの力で地域を守る」為、消防と地域が共助していかなければと感じました。

Supported by Yawatahama JC