「愛顔」今回のイベント:八幡浜から世界へ やわたはま国際MTBレース2015

八幡浜から世界へ やわたはま国際MTBレース2015

昨年までの「マウンテンカーニバルでGO!」の名称を「JCF公認Coup du Japon MTB XCO (クップ ドュ ジャポン マウンテンバイク クロスカントリーオリンピック)やわたはま国際MTBレース」と改め、5月16日、17日に若山の八幡浜市民スポーツパークで華々しく開催されました。
この競技は、マウンテンバイク競技の中でもクロスカントリーオリンピックという競技に分類され、起伏のある山岳、丘陵地帯に設定された1週4~6㎞のコースを決められた周回数で順位を競う長距離レースです。
オリンピックの正式種目であり、八幡浜大会は2004年に開催されたアテネオリンピック以降、北京、ロンドンと3度に渡り、日本代表選手を決める選考レースに採用されてきました。
14回目を迎える今年はUCI(国際自転車競技連合)の大会認定もClass3から国内シリーズ唯一のClass2へと昇格し、多くの入賞ポイントが獲得できるようになり、国際的にも重要な大会になりました。
今年は全国各地からの出場者、海外からも2人の選手が来日し、3時間耐久レースに61チーム、クロスカントリーに238人、キッズ・ジュニアに27人の計379人が参加し熱戦を繰り広げました。

私達、八幡浜JC(青年会議所)は、昨年まで会場のゲーム広場でブースを出していましたが、今年は無謀?にも16日に行われた3時間エンデューロ、トリオの部に参加しました!これは1週3.6㎞のコースを3時間で何週出来るかを競う種目です。JCからは委員会対抗という事で、2チーム6人で参加しました。 トリオの部は13チームのエントリーでしたが、ソロ、ペアのチームも一緒に走るので計61チームが同時にレースします。

1回しか練習していない初心者の私たちは、ほぼ最後列からのスタート。16日は前日夜から雨が降り続け、コースはぬかるみ滑りやすく、前を走るタイヤから泥が跳ねあがり、最初のグランドを抜ける時点で、泥だらけ、時には泥で視界が遮られたりと大変なコンディションでのレースでした。序盤は下り坂が続きますが、最初は滑らないかと怖さがあり、なかなかスピードを出せませんでした。実際、目の前で何名か転倒しており、雨の中で滑らない様にビクビクしての走りだったので段々と前の集団から離され、数名いたはずの後続には知らぬ間に抜かれていました。

コース終盤には経験者でもバイクを降りて押さないと登れない坂があり、しかも足場がぬかるみ滑ってなかなか登れなく体力が奪われていきます。やっとのことで1週走り終え2番手にタスキを渡した時点で足はフラフラ、泥だらけ。 ぶっつけ本番でレースに挑むメンバーもおり、想像以上の過酷さに皆悲鳴をあげつつ、何とかタスキをつないでいきます。1人3周した所で、長い長い3時間が終わりました。結果JCチームは9周で13チーム中、11位、12位でした。皆もう2度とやらないと言いつつも、走り終わって清々しい笑顔をしていました。

17日は晴天に恵まれ、同日開催の歩け歩け大会のイベントも行われ親子連れ700名が参加し会場は賑わい、観戦席からも大きな声援を送っていました。この日JCはアフリカのマラリア蔓延防止の為の蚊帳を贈る募金活動、及びこの「愛顔」サイトの周知の為の販促活動を行いました。

レースの方は全長5,67㎞、高低さ110メートルのコースを男女ビギナーからエリートまで15レースが行われました。トップのクラスはスタートから信じられないくらいのスピードで駆け抜け、力強い走りで観客を魅了していました。元々このコースは地元の愛好家が手作業で山を切り開き、3年の歳月をかけて整備したのが始まりでした。その後四国初の日本自転車競技連盟の公認コースとして、全国大会であるJ2レースを開催しました。平成16年からは、オリンピックの日本代表を決めるレースを実施し、MTB愛好家からは「聖地」と呼ばれるまでになりました。来年はリオデジャネイロオリンピック、5年後には東京オリンピックが開催されます。ここ八幡浜で選ばれた選手がオリンピックでメダルを獲るかもしれません。これから八幡浜出身のMTBのオリンピック選手が現れるかもしれません。愛好家の有志の熱意、地道な努力が今ではこんなにも大きな大会へと成長しました。今後益々この大会が、全国、世界で注目され賑わい八幡浜の活性化に繋がればと期待します。

八幡浜市民スポーツパーク
〒796-8035 愛媛県八幡浜市若山地内
TEL: 0894-22-5595
営業時間: 8:00~17:00
休園日: 年末年始
駐車場: 76台

Supported by Yawatahama JC