「愛顔」今回のインタビュー:溝脇研二さん

日本一楽しい遊漁船から地元の活性化を!溝脇 研二さん 遊漁船業

溝脇研二さん

八幡浜で唯一のルアー専門の遊漁船業を営んでおられる溝脇さん。立ち上げ当時はお客様も少なく赤字で船を出していた時もあったという。いかにお客様に満足してもらえるかを考え、新しい釣り法を独自に進化させることで評判を呼び、今では全国各地からお客様が集まるようになり、1年先まで予約で一杯の人気遊漁船となっている。現在は全国から来るお客様が八幡浜を楽しんでもらえる様に地域との連携を進めている。

遊漁船業を始めた経緯を教えて下さい

小さい頃から釣りが好きで、最初の仕事はトロール船に7年乗りました。 最初の頃は新人でもビックリするような給料を頂いてたんですが、漁獲量が落ちてトロール業が下火になり、活魚運搬の仕事に移りました。休日には趣味で自分の船でルアー釣りをしていて、次第に仲間も増えてきて、釣ってもらうのも楽しくなり、当時宇和海側に遊漁船がほぼ無いことから自分でやってみようと6年前に立ち上げました。

遊漁船について教えて下さい

うわかぜ丸は海釣りの中で醍醐味的なルアー専門の遊漁船として八幡浜で唯一の船です。
6~10人乗りで年中ブリをメインに釣らせる船として活動しています。 シーズン中は12、3キロのブリが釣れます。

苦労したことは?

立ち上げた頃は日曜日でもお客さんが来ず非常に苦しかったですが、人との繋がりの運が良く、 口コミやメーカーさんの紹介でだんだん広がっていきました。 メディアの取材で多少お客さんが来てくれるようになったんですが、そのお客さんがまた来てくれないと意味がない、遊漁船はサービス業だという事に3年目位で気が付きました。すごいと言われる船長の船にとにかく乗りに行ったら、お客さんに魚を触らせない、針を戻してあげる、締めをしてあげる等驚かされました。自分はそんなことしてなかったし、今のままではダメだと思い、魚が釣れなくてもいかにお客さんに喜んで帰ってもらうかを意識しはじめて、地道に努力をした結果、お客さんが増え始めました。 今の時点(取材日4月28日)で来年の5月まで予約が埋まっています。 ほぼ常連さんのリピートで年間が回っています。 他の船長に言われた、釣りに来るお客さんを増やすんじゃなく自分に会いに来てくれるお客さんを増やしなさいと言われたことが大きかったです。

こだわりや工夫していることは?

四国でも変わった釣り方をどんどん採用しています。 キャスティング法という水面にルアーをパチャパチャさせるとブリが下からバーンと出てきて、目の前で10キロ位のブリが釣れます。視覚的にも分かりやすくお客さんにも大好評です。元々あった方法でしたが、釣れるように企業とコラボしてルアーを開発し、今ではブリを釣らないで帰るお客さんが1割もいなくなりました。
キャスティングだけでやる船としては四国で初めてでした。 常に新しいことにこだわり、アンテナを張り情報をきいたりして自分の現場で試しています。 宇和海は夏は釣れないイメージだったんですが、釣れるように工夫した方法を開発して小学生からお年寄りまで誰でも釣れるようになりました。 宇和海は魚種も豊富で夏場でもお客さんが沢山きてもらえるようになりました。

今後の課題、改善点は?

サービス業としてはまだまだで、港に戻って毎回反省点があります。自分をもっと磨かなければと思います。上を目指せば凄い人はたくさんいますし、二年先まで埋まる人気の船もあります。

地域に対して何かありますか?

まちに若い人が少ないように感じます。もう少し地元で何か仕事をおこす若者が出てきて欲しいです。
せっかく県外から沢山人が来てるんだから、地元の人と連携してまちを楽しんで欲しいなと思い、YEG(八幡浜商工会議所青年部)に入会して色んな方に知恵を借りています。飲食店と協力したり、HPを活用したりして、釣りだけで来るんじゃなく観光も含めたものを提案して、八幡浜を楽しんで帰ってもらえればと思います。今後港の整備もあり九州からの人も呼び込めれるようにしたいです。

今後の目標は?

ブリを釣らせるのは日本一と言われるようになりたいです。
キャスティングの部類では今でも日本一と言ってくださるお客さんやメーカーの方もいます。こんな釣れる所他にないと言ってもらえてますが、年間通じてブリを釣らせる船、日本一楽しい船を作りたいです。 将来的には船を新しくして、一泊二日でツアーをしたり、島に泊まったり大人の遠足を演出できる船に出来たらいいなと考えています。

溝脇研二さん
趣味:釣り
好きな場所:海の上
仕事: 遊漁船業 うわかぜ丸 HP

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