

障がいがあるからと家に引きこもらずに何かは“しようや”という意味を込めて“SHOW-YA”と名付けたNPO法人を立ち上げた兵頭さん。障がいを持った子どもたちに何ができるかを考え、働く楽しさ、人の役に立っている喜びを感じてもらい、子ども達の自立支援を行う為に、就労支援作業所「あい笑」でお弁当の製造・販売活動を行っている。

保育士の経験があり、子どもたちの成長を見るのは喜びでした。実家がえひめバス旅行有限会社で、そこで特別支援学校のスクールバスの運転手を12年して、子ども達を毎日送迎していました。
その中で、卒業していく子ども達の就職先での様々な問題(言葉の壁や思いが通じなかったり)で辞めていったり、働ける場所が非常に少ないという現状を目の当たりにしてきました。自分も沢山の困っている子ども達に何か手伝えたらと思い、囲うのではなくとにかく働いて欲しいという思いから、2008年に就労支援作業所「あい笑」を立ち上げ卒業した生徒を雇用し、自立支援の為の補助を行っています。

地産地消を目指していて、近所の農家さんから野菜等を仕入れてお弁当・お惣菜の製造・販売を主に子ども達だけの力で行っています。
店舗では月曜日から金曜日の販売・どんぶり館での販売・独居宅、企業様等に配達販売を行っています。

毎日の積み重ねがやりがいです。絶対に何かの答えが返ってくることにやりがいを感じます。
子ども達が現在やっている事が限界かなと思っていても、積み重ねれば必ずその先の事出来るようになる、その過程を見るのが楽しいです。
障がいとか関係なく、お弁当が美味しいからまた足を運んでもらい買ってもらえることがすごくうれしいです。

段々人が増えてきて現在、障がいの持っている方7名、スタッフ8名で活動しています。
作業所が手狭になってきて、広げたいのですが資金の問題が大きいです。
補助金の審査の厳しさ(3年間赤字をだしてはいけない)等がネックでもっと色んな方に働いて欲しいのですが、急には出来ないのがもどかしいです。
自力で頑張ろうと努力や負担はしていますが、(送迎車両や土地、建物など個人名義で負担)自力は限界があるのでもう少し助けてもらえるシステム、利用しやすくなればといいなと思います。

隣町なのに八幡浜のイベント情報を知らないことがあり、参加させて頂けるイベントがあったらぜひ参加してお弁当やおにぎりの販売したいです。またお店をたくさんの方に知って頂きたいと思っています。
宇和町には古民家が沢山あり、それを再利用することも地域貢献に役立つのではないかと思います。店舗の横に風情のある古民家があり、そこでそば屋さんをしたくなって、子ども達とそば打ちの体験をしに行ったりしています。唸らせるそばを提供するのが野望です。地域の元気なお年寄りと協力していけたらいいなと思います。